About us病院について

いずみ病院について

理事長あいさつ

伝統と科学が交叉する21世紀において、沖縄はその地理的、歴史的立場から、現代における「文明の十字路」ともいえます。私どもいずみ病院は、南島の文化の根を深く見つめながら、各種の芸術療法、精神療法、民俗精神医学を取り入れ「人と人の出会い」を大切にして、癒しのふるさとづくりをめざしています。

略歴

1971年 東京医科歯科大学医学部卒業
1977年 独協医科大学精神神経医学教室講師
2006年 東京農業大学教授
1985年 いずみ病院開設(院長)

主な役職・受賞歴

  • 日本芸術療法学会理事長
  • 日本園芸療法学会理事長
  • 日本音楽療法学会評議員
  • 日本芸術療法学会学会賞受賞(1995年)
  • 沖縄文化協会賞(仲原善忠賞)受賞(2000年)
  • 日本文化デザイン大賞受賞(2003年)
院長

院長あいさつ

 みなさま、こんにちは。2025年の4月よりいずみ病院の院長に就任した普天間国博です。私はいずみ病院に入職する前は琉球大学病院で認知症疾患センターと睡眠専門外来を担当していました。いずみ病院は認知症病棟(みどり病棟)や老健施設(いずみ苑)、認知症デイケアなどを抱えており、私も認知症の専門医(老年精神医学会)として力を尽くしてまいりたいと考えています。


 また私は睡眠医療も専門としてきましたが、睡眠障害の中で最も多いのが不眠症です。近年の睡眠薬の開発には目覚ましい発展があり、依存性などの副作用の少ない新しいタイプの睡眠薬も登場しています。我々、医療者は常に勉強を続け、最新の知見を取り入れながら、患者さんの特性に合わせて安全性の高い薬剤を提案することを心掛けていかなければなりません。


 一方、不眠症治療は薬物療法(睡眠薬)だけではありません。生活習慣の見直しで不眠症状が改善することもあります。私は睡眠専門医として睡眠薬を必要最小限に抑えるために「不眠の認知行動療法」などの心理的アプローチにも力を入れております。


 さらにいずみ病院には芸術療法という素晴らしい伝統もあります。統合失調症の絵画療法では患者さんの病状が回復していく過程で自らの心のうちに太陽を見出す「太陽体験」という不思議な現象を経験することがあります。自らも統合失調症であったムンクという19世紀の画家も病状回復の過程で「太陽」という作品を残しています。


 日本が生んだ世界的な画家の岡本太郎は統合失調症ではありませんが、1970年の大阪万博のシンボルとして「太陽の塔」を創りました。この作品は心の中の太陽を見失った現代人の魂を再生するという意味が込められているように感じます。


 また19世紀のフランスの詩人、ランボーも海に沈みゆく夕日を見て「見つけた。何を。永遠を。」という有名な詩のフレーズを残しました。太陽が海と溶け合う絵画のような景色を通して、心の中で「瞬間」が「永遠」に変わる芸術的体験をしたことが伝わってきます。


 精神医療では薬物療法ももちろん重要です。しかし人間の魂が最後に救われるのは心のうちに自らの「太陽」を見出した時なのかもしれません。いずみ病院では沖縄の風土と伝統に根差した精神療法で患者さんの心が和やかになる病院を目指していきたいと考えています。

略歴

2001年 一橋大学経済学部経済学科卒業
2008年 琉球大学医学部医学科卒業
2011年 東京医科大学病院 メンタルヘルス科
2021年 琉球大学大学院医学研究科 精神病態医学講座 助教
2022年 琉球大学病院 精神科 講師
2025年 医療法人和泉会 「いずみ病院」 院長

    資格

    精神保健指定医、
    日本精神神経学会専門医・指導医
    日本睡眠学会総合専門医・指導医、

    日本老年精神医学会専門医・指導医

    所属学会

    日本精神神経学会、
    日本芸術療法学会、日本老年精神医学会
    日本睡眠学会(評議員)、
    日本時間生物学会(評議員)

設立理念

私たちは癒しのふるさとづくりをめざして出会いを大切にし、
地域に根差した医療・保健・福祉に専念します。

基本方針

  • 精神医療を中心とした「こころの病院」をつくる。
  • 心病める人がゆったりと「くつろげる病院」をつくる。
  • 社会に「開かれた病院」をめざす。
  • 自然と融和をはかる「やすらぎの病院」をつくる。
  • 各種の芸能活動を取り入れ「文化のある病院」をつくる。
  • 地域とともに「考える病院」をめざす。
  • 相互のうえに「学べる病院」とする。

病院概要

法人名 医療法人 和泉会
病院名 いずみ病院
理事長 高江洲 義英
開院 昭和60年8月17日
所在地 〒904-2205
沖縄県うるま市栄野比1150番地
TEL 098-972-7788
診療科目 精神科 心療内科
病床数
220床:
一般精神科病棟(60床)
精神科急性期治療病棟(50床)
精神科療養病棟(60床)
認知症病棟(50床)
敷地面積 66.115㎡
延床面積 6.600㎡
併設施設
  • 指定障がい福祉サービス事業所 琉球薬草苑
  • 介護老人保健施設 いずみ苑
  • 訪問介護ヘルパーステーション いずみ介護会
  • 居宅介護支援事業所 いずみ福祉会
  • 地域包括支援センター 具志川北

沿革

昭和60年8月 いずみ病院 開設
平成2年9月 医療法人和泉会 設立
平成3年8月 精神科デイケア(大規模)
平成5年3月 介護老人保健施設「いずみ苑」開設
平成7年5月 訪問看護ステーション「いずみ苑」開設
平成8年3月 在宅介護支援センター「いずみ苑」開設
(現 うるま市地域包括支援センター「具志川北」)
平成9年4月 老人デイケア 承認
平成10年4月 指定障がい福祉サービス事業所「琉球薬草苑」開設
平成10年5月 重度認知症デイケア 承認
平成10年10月 精神科デイナイトケア 承認
平成11年9月 居宅介護支援事業「いずみ福祉会」開設
平成12年3月 ヘルパーステーション「いずみ介護会」開設
平成14年12月 デイサービス「てぃんさぐ苑」開設
平成29年4月 うるま市地域包括支援センター「具志川北」開所