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第112回 日本精神神経学会に参加してきました。

全国の精神科医師、数千人が年に一度集合する学会です。
今回のテーマは「まっすぐ・こころに届く・精神医学」として、多様化・複雑化している今日の医学・医療だけに、分かり易さを心がけ、当事者、ご家族、社会へと、きちんと貢献する態度を表現したものです。
幕張メッセの会場いっぱいに、3日間にわたり、外国の招待講演を含めて国内外の多数の発表が続きました。
 ただ、20~30年前の学会に較べると、分かり易さの分だけ、精神医学特有の、哲学、現象学、精神病理学、芸術療法などが、影を薄くしてきているのも現実ではあります。国際化、普遍化を急ぐあまり、日本人の心、風土、文化、社会への独自性の探求が薄れていくのは、淋しい気がします。精神医学の専門性の希薄化は、今日的な潮流なのでしょうか。
 臨床現場にあっては、日本的心性、神経症、神憑り、錯乱、幻覚妄想など、いわゆる「神ダーリ」や「肝の病い」なども、じっくり診ていきたいと、あらためて考えた学会でした。